<2025年も実施!リフォーム補助金>子育てグリーン住宅支援事業≪マンション≫

2025年も、新築およびリフォーム住宅の省エネ支援を目的とした「子育てグリーン住宅支援事業キャンペーン」が発表されました。
交付申請は、すべての工事が完了したうえで2025年12月31日までに行う必要があります。今年リフォームを考えている方は、早めに計画を立ててリフォーム会社に依頼しましょう。リフォームで最大60万円の補助 「子育て」という名称ですが、リフォームの場合は家族構成や世代を問いません。
対象となるのは、2024年11月22日以降に着手し、かつ2025年12月31日までに交付申請が完了した工事です。
なお、国の予算上限に達した場合、期限を待たずに受付が終了する可能性もあります。
INDEX
どんなリフォーム工事が対象?
以下の3つの必須工事のうち、少なくとも2つを実施し、1申請当たりの合計補助額が5万円以上であることが必要です。
■Sタイプ
上限60万円 必須工事①②③の全てを実施
■Aタイプ
上限40万円 必須工事①②③のうち、いずれか2つを実施

■必須工事
1. 開口部の断熱改修
2. 躯体の断熱改修
3. エコ住宅設備の設置
※1および2は、ZEH水準に相当する省エネ性能以上の改修工事に限ります。
■付帯工事(任意工事)
4. 子育てしやすい住環境のための改修
5. 防災性向上改修
6. バリアフリー化を目的とした改修
7. 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
8. リフォーム瑕疵保険等への加入
※対象となるのは「必須工事」を行う場合に限ります。
2024年に実施された「子育てエコホーム支援事業」との違いは?
「子育てエコホーム支援事業」との主な違いは以下の通りです。
■最大補助額の増加
昨年は補助額の上限が原則20万円で、子育て世帯や若者夫婦世帯が自ら居住する住宅にリフォームを行う場合は上限が60万円まで引き上げられることがありました。しかし、今年の「子育てグリーン住宅支援事業」では、全世帯で補助額の上限が40~60万円となっています。
■必須リフォーム工事の増加
昨年は必須工事①②③のいずれか1つの工事を行えば対象となっていましたが、今年は2つ以上の工事を行う必要があります。今年は断熱改修が必須となっており、国はこの事業を通じてより包括的な省エネリフォームの推進を目指しています。また、2025年は国のGX(グリーントランスフォーメーション)投資「断熱窓導入の集中的支援」最後の年となっています。
対象となる工事の詳細は?
1.<必須>窓やドアの断熱改修

■内窓の設置
今ある窓の部屋側に取り付ける窓で、二重窓または二重サッシといいます。
断熱効果のほかに、結露の軽減や防音にも効果的です。工事もとても簡単で1日で完了するためおすすめです。マンションでもほとんど場合取り付けが可能です。
なお、既存の内窓を取り除き、新しい物に交換する場合も対象となります。
※施工イメージ:LIXIL製品「インプラス」
・外窓交換
・ガラス交換
・ドア交換
今ある窓やガラス、ドアを外して新しい窓に交換。マンションの場合、これらはすべて共用部分にあたるため管理組合への確認・相談が必要です。
2.<必須>外壁・屋根・天井、または床の断熱改修

外壁とは外気に面する壁のことで、または屋根・天井・床に断熱工事を施すことです。
この工事は、室内側に断熱材を施工するため簡単にはできませんが、断熱効果が高いため、フルリフォームをする際に多くの方が導入しています。
鉄筋コンクリートのマンションは快適なイメージがありますが、コンクリートの「蓄熱」特性の影響で、実際には冬と夏に異なる課題が発生します。冬は、夜間に冷えた空気が日中に室内に放出され、一方で夏は、昼間に蓄積された熱が夜間にかけて室内に放出されるため、冬は寒さを、夏は暑さを感じやすいです。
また、マンションのどの位置に部屋があるかも影響します。角部屋、最下階、最上階、または方角によって外気の影響を受けやすくなります。さらに、マンションは気密性が高いため、熱が逃げにくく、特に冬は結露に悩まされることが多いでしょう。
これらの課題を解決するには、「窓」「壁」「天井」「床」の断熱が最も効果的です。
3.<必須>エコ住宅設備の設置
(1)太陽熱利用システム
(2)高断熱浴槽
(3)節水型トイレ
(4)節湯水栓
(5)高効率給湯機
(事務局の定めた基準を満たしている商品を使用した工事のみが対象となります。)
(ii)防犯性の向上に資する開口部の改修工事
対象工事が外窓交換やドア交換となるため、マンションでは共有部分にあたり施工が難しいかと思われます。

(iv)キッチンセットの交換を伴う対面化改修工事
※「掃除しやすいレンジフード」「ビルトイン自動調理対応コンロ」との重複申請はできません。「節湯水栓」「ビルトイン食器洗機」は申請可能です。
<設備>
以下①~④のすべてを有する
①キッチン用シンク(給排水設備と接続されていること)
②調理台
③コンロ (IH クッキングヒーター含む)
④調理室用の換気設備
<レイアウト>
①から③の少なくとも2つ以上の設備に正対して立った位置から、リビングまたはダイニングの過半を見渡すことができる。
5.防犯性向上改修

暴風雨などによる飛来物の衝突に対する安全性を確保するためには、合わせガラスや複層ガラスの窓にすることが重要です。これらの窓は、そのサイズに応じて一定の補助額が定められています。
6.バリアフリー改修

バリアフリー改修は以下が対象工事となります。
・手すりの設置
・段差解消
・廊下幅等の拡張
・衝撃緩和畳の設置
7.空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
【商品例】
(1)シャープ 新プラズマクラスターエアコン『Airest(エアレスト)N-Pシリーズ』
(2)ダイキン 『うるさらX』
8.リフォーム瑕疵保険への加入
以下のリフォーム瑕疵保険又は大規模修繕工事瑕疵保険への加入に対して、補助額を補助が出来ます。
『国土交通大臣が指定する住宅瑕疵担保責任保険法人が取り扱うリフォーム瑕疵保険及び大規模修繕工事瑕疵保険であること』
5万円以上の補助金額ってどんな工事?
例①トイレ+内窓リフォーム

<子育てグリーン住宅支援事業>
・節水型トイレ(エコ住宅設備)
20,000円
・手すり(バリアフリー改修)
6,000円
・トイレの内窓
11,000円
・洗面室の内窓
11,000円
などまとめてリフォームすると
合計補助額 51,000円
例②浴室+内窓リフォーム

「先進的窓リノベ2025事業」との併用申請も可能です。その場合、各事業の補助額が5万円以上である必要があります。
<子育てグリーン住宅支援事業>
・節湯水栓(エコ住宅設備)
6,000円
・高断熱浴槽(エコ住宅設備) 23,000円
・浴室乾燥機(子育て対応改修)
32,000円
・手すりの設置(バリアフリー改修)
6,000円
・廊下幅等の拡張(バリアフリー改修)
28,000円
・段差解消(バリアフリー改修)
7,000円
<先進的窓リノベ2025事業>
・浴室の内窓
Sグレード【中】1箇所
44,000円
・洗面室の内窓
Sグレード【小】1箇所
28,000円
などまとめてリフォームすると
合計補助額 174,000円
例③キッチン+内窓リフォーム

<子育てグリーン住宅支援事業>
・節湯水栓(エコ住宅設備)
6,000円
・掃除しやすいレンジフード(子育て対応改修)
13,000円
・ビルトイン自動調理対応コンロ(子育て対応改修)
15,000円
・ビルトイン食器洗機(子育て対応改修)
25,000円
<先進的窓リノベ2025事業>
・キッチンの内窓
Sグレード【中】1箇所
44,000円
・リビングの内窓
Sグレード【大】2箇所
65,000円×2
などまとめてリフォームすると
合計補助額:233,000円
申請はどうやってするの?

補助金の申請は私たち工事業者が行います。
お客様が検討されているリフォーム工事は対象となるのか、対象商品や補助額の確認も行います。
補足&まとめ
<もしリフォームを考えているのであれば…>
昨年に比べて補助金獲得の条件は厳しくなりましたが、今年の補助金制度では条件をクリアすれば世帯問わず補助額の上限が引き上げられます。
現在、窓まわりや断熱改修工事を検討している方は、早めにリフォーム会社に工事を依頼し、補助金を利用したい旨を伝えましょう。また、窓まわりを考えていなかった方も、この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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