キッチンの「シンク・排水口」だけを徹底比較!きがえるおすすめは?

キッチンについて調べているとデザインや便利な機能付きの設備など、ついつい目移りしてしまうポイントがたくさんありますよね。
ですが、毎日使っていると避けられないのが「お手入れについて」
特にシンクや排水口まわりはその掃除頻度とお手入れの手間が負担に思うことはありませんか?
このシンクや排水口まわりの使い勝手が良くなると、キッチンへの満足度も上がること間違いなし!
そこで今回は各キッチンメーカーの「シンク・排水口」だけに注目、その特徴を比較します。
きがえる水工房のおすすめ商品もご紹介しますのでぜひ検討の参考にしてくださいね。
INDEX
比較する水まわりメーカー&商品はこちら!
キッチンメーカーではグレード別にキッチンの種類(商品名)が分かれています。
こちらのコラムではきがえる水工房で施工数の多い人気商品に絞り、中級グレードキッチンを中心にご紹介します。
リクシル「ノクト」

機能性とデザイン性をバランス良く兼ね揃えたシリーズです。
前身の「アレスタ」から2022年に「ノクト」としてリニューアルしました。
コロナ禍でキッチンにデザイン性を求められたこともあり、色柄の充実とカウンター付きレイアウト可能といった選択肢の幅広さが魅力です。
パナソニック「Sクラス」

長年親しまれたパナソニックのキッチン「ラクシーナ」ですが、この度リニューアルし「キッチンSクラス」として新商品が発表されました。
Sクラスは2025年2月21日から受注開始されています。こちらのコラムでも今回からパナソニックの中級グレードキッチンはSクラスをご紹介します。
ラクシーナと同じく、今まで通りリクシル「ノクト」と比較検討される方も多いと予想されます。
クリナップ「ステディア」

クリナップといえばステンレスというイメージがありますが、人大やセラミックなど近年ではデザインの選択肢が増えています。
今まで通りの機能性の高さも魅力。一方で価格帯はノクトとラクシーナと比較するとお高くなりがちです。検討の際には価格のご確認もお忘れなく。
ウッドワン「スイージー」

フローリングや建具のイメージが強いウッドワンですがキッチンの取り扱いもあります。
メーカーの強みを活かした木材を取り入れたキッチンはそのデザインに一目惚れする方も多数。
キッチンメーカーなのにタイル天板やホーローシンクを選択できるなど、他メーカーとの違いに注目です。
キッチン天板とシンクの素材は組み合わせに注意!
前回コラムでご紹介したようにキッチン天板(ワークトップ)の選択肢はいくつかあります。
一般的なのが「ステンレス天板」「人大天板」「セラミック天板」です。
キッチンの仕様を決めていく上での注意点ですが、天板とシンクの組み合わせには制限があります。
ご注意なのが「天板とシンクを違う素材で選んだ場合」
人大天板にステンレスシンクは設置可でも、その逆のステンレス天板に人大シンクは設置不可(パナソニックSクラスの場合)といったケースがあります。
メーカーごとに設置基準は異なることがありますのでご注意ください。

人大天板とステンレスシンクの組み合わせはOKなことが多いですよ
また、ステンレス天板にステンレスシンクというように、同じ素材は基本的に設置可と考えていて大丈夫です。
ただ、セラミック天板の場合、セラミックのシンクという仕様が無く、天板とシンクが同一素材にならないこともあります。
シンクを選ぶ際は天板との組み合わせも考慮して検討することをおすすめします。
シンク・排水口だけを比べてみました
リクシル「ノクト」
ノクトのステンレスシンクは「ひろびろWサポートシンク」


ひろびろWサポートシンクではシンク内に上下2段でレーンがあり、レーンに洗いカゴやプレートを置いて、横方向だけでなく縦方向にもシンクをフル活用するシンクです。
調理や片付けを柔軟にサポートしますよ。


具体的な使い方ですが上段に深型のカゴを置いて、洗った食器を入れておく。
さらに、深型のカゴの下では下段のレールを使って浅型のカゴを置き、その中でカトラリー類など小さいもの水切りができます。
他にも、下段にプレートを置くことで大きなお鍋といった重いものでもプレートの上に置いて洗うことができます。腰に負担がかかっていた洗い物作業が楽な姿勢で行えますよ。
と、機能充実ではありますが「使いこなせないかも」「シンクは広く使いたい」というお声があるのも事実。
合う・合わないは個人差がありますので、ショールームで実物を確認してみることをおすすめします。

さらに、シンク内にも特徴があります。
シンクの奥にある段差に向かって汚れた水がスムーズに流れるよう「ナイアガラフロー方式」がとられています。
洗い物で出たゴミが自然と排水口に集まる特徴で、シンクのお掃除が楽になりますね。
ノクトの人大シンクは「ひろびろキレイシンク」


人大シンクの特徴はキッチン天板とシンクがシームレスにつながっていること。
拭き掃除といったお手入れがしやすく、継ぎ目や溝、段差が少ないことで見た目に美しい印象です。
人大シンクでは排水口が丸見えにならないスッキリとしたデザインなので、シンク全体のきれいな印象を保ちやすいですよ。
注意点ですが、人大シンクではキッチン天板と同じ色柄が選べない組み合わせがあります。
特にワークトップでブラックやブラウンを選ばれている場合は、人大シンクまで同色の一体感のある雰囲気にはできないのでご注意です。


ノクトでは紹介したシンク以外にも上記のようなサイズ違いや機能がシンプルなシンクもあります。
「レールのついたシンクは使いこなせそうにないかも」といった場合でも仕様変更は可能です。お好みに合わせてお選びください。
また、ステンレスシンクはステンレス天板と人大天板のどちらでも組み合わせ可能。
人大シンクは人大天板との組み合わせのみ設置可能です。
パナソニック「Sクラス」
Sクラスの人大シンクは2種類あり
1つ目は「ラクするーシンク」スゴピカ素材(有機ガラス系)


ラクするーシンクではパナソニック独自のスピカ素材の使用が特徴。さらに、シンクと天板との段差が少ない形状でお手入れがしやすいシンクです。
特にスゴピカ素材は、はっ水・はつ油成分を配合しているので水アカや調味料の付着といった日常的な汚れも洗剤を使わずに、水を含ませたスポンジや布巾で落とすことができます。
また、汚れが溜まりやすいシンクとキッチン天板の間に隙間がありません。
シンク内の段差も少なくした形状なので、拭き掃除がしやすく綺麗が長持ちしますよ。
注意点ですが、シンクが硬いということは食器が割れやすい、食器をシンク内に置いた時に音が響きやすいといったことも考えられます。
日常使いでは気になりやすい部分でもあるので採用の際にはその点も考慮してください。

ラクするーシンクのカラー展開はこちらです。
2つ目は「ムーブラックシンク」(人造大理石)


ムーブラックシンクでは、人造代理石の天板に合わせたシンクの色も取り揃えられています。
グレード1・グレード2のキッチン天板を選んだ場合には、天板と同色のシンクを選ぶことができます。
天板と同色のシンクではキッチンデザインの一体感が高まり、見た目にも美しくまとまりますよ。

「ラクするーシンク」と「ムーブラックシンク」共通の特徴として、段差や隙間が少なく、拭き掃除がしやすいですよ。
Sクラスのステンレスシンクは「スキマレスステンレスシンク」


スキマレスステンレスシンクではその名の通り「排水部分に隙間がない」ですのでお掃除が楽になります。
その理由は排水口がシンクと一体成型で作られている為。汚れが溜まりにくくなっています。
さらに、排水口のアミカゴはゴミが集まりやすく捨てやすい形状をしています。

ステンレスシンクでは「スラくるネット」の使用も可能。
スラくるネットとはシンク内で左右に動かせる洗い物カゴです。
カゴをひっくり返すと天板とフラットの高さになり、作業スペースを増やすことができます。
コンパクトなキッチンでは、このように作業スペースを増やせるのは助かりますね。
また、ステンレスシンクでは静音使用を取り入れています。
シンク裏に貼ったシートがお皿の当たる音やシャワーの水はね音を抑えます。
他にもオプションで「ささっと仕様」を選べます。
これはシンク表面のエンボス加工で傷をつきにくくし、フッ素系特殊コーティングで水アカや汚れの付着を防ぎます。



スキマレスステンレスシンクでは上記画像のようにサイズ違いやよりシンプルなタイプのシンクもあります。
深めの水切りかごやまな板立てといった、あったら便利なオプションも揃っているので、キッチン検討の際にはこうした小物オプションもご確認ください。
クリナップ「ステディア」
ステンレスでも人大でも選べる「流レールシンク」


調理中や洗いもので使う水の流れでシンクの中のゴミをどんどん排水口に向けて流してくれる、助かる機能付きなのが「流レールシンク」です。
シンク手前側の底にゆるやかな溝状になっており、そのレールに乗って水が流れていきます。
この流レールシンクはステンレスでも人大でも選択可能です。
他メーカーでは共通の仕様は意外にも少ないので好印象です。
また、こちらはステンレスシンクだけの特徴ですが、シンク全体では親水性のセラミック系特殊コーティングが施されています。
汚れの下に水が入り込んで汚れを浮かし、油汚れ水垢といった汚れが落としやすくなっています。



とってもクリン排水口
「とってもクリン排水口」は、汚れやすい排水口とシンクが一体成形になっており、継ぎ目がないのでお掃除がスムーズです。
さらに、ゴミを受け止める汚れがちな網かごも一体成形です。
ステンレスシンクでは、排水口同様に網かごにもコーティングが施されているので、汚れを落としやすく清潔な状態を保ちやすいですよ。

オプションのクリンコーナー
流レールシンクの排水口にジャストフィットするクリンコーナーもオプションで選択可です。
ステンレス製+コーティングが施されているので、汚れに強く滴り落ちる水分はそのまま排水口に入るのでシンクに広がりません。
三角コーナーの代わりに、シンデレラフィットなオプションでシンクの美しさをキープできます。
他にもまだある!ステンレスシンクの特徴
ステディアのステンレスシンクでは、シンク表面に特殊エンボス加工を施すことにより、キズがつきにくく目立ちにくい特徴があります。
また、水音が静かなことも特徴です。
シンク裏の底面だけでなく、側面にまで広がった制振構造が特徴。
水はね音などが抑えられるので、会話を妨げられることがありません。
セラミックワークトップのみに対応できるフォルテックスシンク


ステディアではセラミック天板のみに対応可の人大シンクがあります。
この「フォルテックスシンク」は表面硬度が高く、汚れに強く、変色等がしにくい特徴があり。
カラーはホワイト・グレー・チャコールといった濃いめの色にも対応したシンクなので、セラミックキッチンのスタイリッシュなイメージを壊しません。
人大シンクのアクリストンシンク


アクリストンシンクでは人工大理石の特徴を取り入れつつ、流レールシンクの採用もあるのでお手入れもしやすいです。
実は他メーカーよりもシンクカラー数が多いのも特徴。
シンクカラーでキッチンにアクセントをつけても良いですね。
人大シンク(フォルテックスシンク&アクリストンシンク)の特徴

フォルテックスシンクとアクリストンシンクでは、ステンレスシンクと同じく「流レールシンク」の仕様が選択可です。
さらに、ゴミを受け止める汚れがちな網かごはステンレス製を採用。美コートが施されているので普段のお手入れは簡単です。
排水フタの用意もあるので、ステンレス部分は外からは見えないのでご安心ください。
排水フタについては、シンクの色と合わせているので存在感がなく、シンクのデザイン性をキープしています。
ウッドワン「スイージー」
スタイリッシュなスクエアシンク


スイージーで選べるステンレスシンクは「ステンレススクエア・マルチシンク」です。
他メーカーとは異なる、シンプルな四角い形が特徴。デザイン性に優れていてスッキリとした雰囲気に仕上がります。
「なんだかステンレスシンクって野暮ったい」という印象は実は形状に依るところが大きいのかもしれませんね。


排水口についてはぬめりにくく、耐久性に優れたステンレス製の排水口は、取り外しが簡単でお手入れもしやすいです。
特殊なコーティングといったものは施されてはいません。
また、洗剤を入れるバスケットは標準装備です。取り外しができるので左右どちらでも置いて使えます。
シンクの四隅はカーブを極力小さくしています。シンプルな表情を保ちながらも、汚れが留まりにくい設計をしています。
四隅が直角に近いほどカッコよい印象になるのですが、おそうじブラシが使いにくいなど清掃性が落ちてしまうステンレスシンク。
スイージーのシンクでは、カッコよさと清掃性の絶妙なラインをキープしています。
ステンレスシンクのオプションには水切りかごやアンダーネット、バットがあります。
洗い物を入れておくことはもちろん、料理の下準備に使いやすいオプションが揃っています。
スクエアシンクはデザインに特徴があり、機能は非常にシンプルなシンクです。
使い勝手の良さも求める場合はちょっと物足りなく感じるかもしれません。
珍しいホーロー製のLシンク


システムキッチンでは珍しいホーロー製のシンクが選べる「Lシンク」
人工大理石やタイルカウンターとも相性が良く、可愛らしい雰囲気を演出できます。
ホーローは硬い素材であるため、うっかり食器などを落としたり転がしたりして割れることがないよう、Lシンクにはボトムラックを標準装備しています。
ボトムラックとはシンクの底に置く、食器を保護したり水切りを良くすることができるステンレス製のラックです。
排水口の仕様は洗面台の排水口に似たようなシンプルな仕様です。
機能性というよりはデザイン性を優先したシンクですが、他メーカーではできない個性あるキッチンに仕上がります。



他にもスイージーでは「人大スクエアシンク」や「フォルテシンク(人大)」「Iシンク(ステンレス)」など、よりシンプルなシンクの選択肢があります。
きがえるおすすめのキッチン「シンク・排水口」とは?
シンク・排水口で選ぶなら、きがえるおすすめは「クリナップ・ステディア」
シンクと排水口の両方でお手入れ機能を備えているのは、クリナップ・ステディアだけ!
「流レールシンク」と「とってもクリン排水口」で、シンクまわりのお手入れ対策は整います。
また、人大シンクでも流レールシンク付き+排水口カゴはステンレスの点は好印象です。
他メーカーでは特に、人大シンクはお手入れ面よりもデザイン性を優先している印象が強いだけに、人大シンクのお手入れ機能ありは嬉しいですね。
その点では、パナソニック・Sクラスの「ラクするーシンク」スゴピカ素材(有機ガラス系)の効果も期待大です。
全メーカーで共通しているのは、使い勝手重視ならばステンレスシンクがおすすめということ。
シンク内の汚れ防止コーティングや静音対策など、キッチンメーカーらしい細やかな機能はステンレスシンクの方が充実しています。
天板は人大で、シンクはステンレスといった組み合わせも可能なのでぜひご検討ください。
また、機能性よりもデザイン性重視!ということならば、ウッドワン・スイージーでは他メーカーには無いデザインの選択肢がありますので要チェックです。
以上がキッチンのシンク・排水口のご紹介でした。
システムキッチンのシンク・排水口については、メーカーユニットバスに比べると正直、排水口のお手入れ対策機能が少ないのが現状です。
さらに、キッチンは他にもチェックポイントが盛りだくさんなので、このシンクや排水口の仕様についてスルーしてしまいがち。
実際にキッチンを使用すると、悪臭の原因となる排水口まわりはお手入れが必須で重要なポイントです。
ショールームでは排水口のパーツの形状なども忘れずにチェックしてみてくださいね。
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