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同サイズでもあきらめない! 浴室を広く、リラックス空間にするパーツ選びのポイント

「お風呂をもう少し広くできたら」そう感じながらも、サイズは変えられないから仕方ない。
と、あきらめていませんか?

実は浴室リフォームでは、同じサイズでも「少し広く感じる」空間に変えられます。
そのカギを握るのが、パーツの選び方。

ここで言う「パーツ」とは、浴槽の形・床の素材・壁パネル・照明・シャワーなど、浴室の広さの感じ方とリラックス度を左右する要素のこと。

パーツ選び次第で、視覚的に広く感じさせることも、一日の疲れがとれやすいリラックス空間に近づけることも可能です。

今回ご紹介するのは、必ずしも上級グレードでなくても取り入れやすいパーツ選びのポイント。

お手入れのしやすさに目が向きがちな浴室ですが、今回は「いかに疲れをとれるか」という視点から、広さと心地良さの両方を叶えるヒントをお伝えします。

同じサイズなのにちょっと大きくなった?最新の浴槽

浴室リフォームをすると「同じサイズのお風呂なのに、浴槽が少し大きくなった気がする」と感じる方は少なくありません。

それは気のせいではなく、年式やメーカーによる設計の進化が関係しています。

浴室全体のサイズが変わらなくても、浴槽そのものの形状や寸法は、年々見直されてきました。

「同じサイズの浴槽なのに、少し長くなった?」と感じるのは、進化の賜物なんですよ。

他にも変化を感じやすいのが、浴槽の「横幅」。

浴槽のラインを工夫したり、フチを薄くすることで、同じ設置スペースでも有効寸法が広がり、身体を預けたときのゆったり感が増します。

その結果、「同じサイズの浴槽なのに、前より大きくなった」と感じやすくなるのです。

▼▼▼こちらはリクシルの「ミナモ浴槽」

浴槽断面を見ると、浴槽が上部にいくにつれて弧を描くように、横幅が広がっているデザインです。これが浴槽が大きく感じる理由。

引用)リクシルHP

お風呂のサイズによっては、浴槽を洗い場側にさらに広げた形を選べることもあります。

▼▼▼こちらはTOTOの「ワイド浴槽」

洗い場側に浴槽が張り出したデザインが特徴。

縦の長さは同じでも、横幅が広がるだけで、大きなお風呂に感じます。

引用)TOTO・HP

特に、15年以上前のお風呂を使っていた場合、この違いは実感しやすいポイント。

以前は標準的だった浴槽でも、最新のものと比べると、内部がややコンパクトに感じられることがあります。

浴室の広さ自体は変えていないのに、浴槽を替えただけで、入浴中の窮屈さが軽減されるケースも珍しくありません。

同じサイズ表記の浴槽であっても、カタログ上の数字だけでは、実際の心地よさは分かりにくいもの。

そのため、可能であればショールームで実際に浴槽に入ってみるのがおすすめです。

肩まわりや横方向の余裕を体感することで、「広くなった」と感じやすいですよ。

浴槽選びは、浴室の広さとリラックス度を大きく左右する、重要なパーツのひとつです。

広さも落ち着きも、壁のデザイン次第?!

浴室を広く見せたい、リラックスできる空間にしたいと考えたとき、最も重要なのが「壁のデザイン」です。

浴室の広さは、実寸だけで決まるものではありません。
色や質感、模様の選び方ひとつで、同じサイズでも開放感や落ち着き方が大きく変わりますよ。

まず、浴室を「広く見せたい場合」基本となる壁の色は膨張効果のあるホワイト系カラーがおすすめ。

ホワイトやオフホワイト、淡いパステルカラーは、壁を実際よりも遠くに感じさせる視覚効果があり、空間全体を広く見せてくれます。

特に光を受けたときに明るさが増し、閉塞感を感じにくくなるのが特徴。

さらに、鏡面仕上げ(艶あり)の壁パネルを選ぶことで、照明や自然光が反射し、浴室全体がより明るくなります。

光が広がることで「同じサイズなのに広く感じる」印象に。

ただし、艶の強さは好みが分かれるため、ショールームで実際の見え方を確認するのがおすすめです。

実際に人気が高いのは、真っ白だけでなく、ベージュやライトグレーといったやわらかな明るさを感じるカラー。

清潔感を保ちつつ、冷たくなりすぎないため、リラックス空間として取り入れやすい色味。

また、皮脂汚れや水アカが目立ちにくいという、日常使いにうれしいメリットもあります。

▼▼▼ちなみにこちらはリクシルの人気壁パネルデザインです

引用)リクシルHP

また、壁パネルの模様にも空間を広く見せる工夫があります。

ストライプや縦目のラインが入った壁パネルは、視線を上へと導き、天井を高く見せる効果が期待できますよ。

縦方向の広がりが強調されることで、浴室全体にゆとりが生まれたように感じられます。

さらに、浴槽やカウンターの色をホワイト系で統一し、壁のベースカラーと馴染ませるのも効果的。

色の切り替えが少ないことで空間に連続性が生まれ、視覚的な区切りが減るため、浴室全体が一体となって広く感じられます。

一方で、落ち着きや高級感を重視したい場合には、ダークカラーの使い方もポイントに。

黒やグレー、ブラウンといった濃色は、空間を引き締め、上質で落ち着いた印象を与えてくれます。

ただし、全面に使うと重く感じやすいため、一面だけアクセントパネルとして取り入れる方法が人気。

温かみを重視するなら、ベージュや明るめのブラウンがおすすめ。
シックになりすぎず、包まれるような安心感が生まれます。

また、深みのあるネイビーは鎮静効果が高く、静かな癒しの空間を演出できるカラー。特別感のあるバスタイムを過ごしたい方に向いています。

▼▼▼リラックス効果を高める壁パネルの組み合わせはこちら

引用)リクシルHP

壁のデザインは、浴室の広さだけでなく、心身のゆるみ方にも大きく影響します。

どんな時間を過ごしたいかを思い浮かべながら選ぶことが、満足度の高い浴室づくりにつながりますよ。

あなどれない、お風呂の照明効果

浴室リフォームというと、浴槽や壁、床材に目が向きがちですが、実は見落とされやすいのが「照明」の存在。

照明は、浴室を広く見せることも、リラックス度を高めることもできる、非常に影響力の大きいパーツ。
選び方ひとつで、同じサイズの浴室でも印象は大きく変わります。

まず、浴室を広く見せたい場合に意識したいのは「明るさ」と「光の広がり方」。

白やベージュなどの明るい壁パネルは膨張色と呼ばれ、空間を実際よりも大きく見せる効果も。

照明は、こうした明るい色をムラなく照らすことで、開放感をさらに高めてくれます。

暗い部分が少ないほど、視線が遮られず、浴室全体にゆとりが生まれます。

照明器具の配置も重要です。天井に点在するダウンライトはスタイリッシュですが、光が部分的になりやすいこともあります。

一方、壁付けライトは広範囲を均一に照らしやすく、浴室全体が明るく感じられるため、広さを重視したい場合には効果的。

▼▼▼こちらの全体を照らしつつ、スタイリッシュなパナソニックの「ライン照明」も人気です

また、窓を設けて自然光を取り入れると、昼間は照明に頼らずとも、より開放的な空間に。自然光は奥行きを感じさせ、閉塞感を和らげてくれます。

一方で、リラックス効果を高めたい場合は、照明の「色温度」と「配置」に注目したいところ。

色温度が低い、いわゆる電球色の光は、暖かみがあり、心と身体を落ち着かせる作用があります。

やわらかい光は、副交感神経を優位にし、入浴後の眠りの質にも良い影響を与えるとされています。

調光・調色機能付きの照明を選べば、こちらのようにシーンに合わせた使い分けも可能です▼▼▼

引用)TOTO・HP

朝のシャワータイムは明るく爽やかに、夜の入浴タイムは照度を落とした電球色でゆったりと。

照明を切り替えるだけで、浴室が「目を覚ます場所」にも「一日を終える癒しの場所」にもなります。

広さも心地よさも支える、浴室の床デザイン

浴室リフォームにおいて、床は「滑りにくさ」や「掃除のしやすさ」が注目されがちですが、実は空間の広さやリラックス感にも大きく影響するパーツのひとつ。

毎日足裏で触れる場所だからこそ、見た目と感触の両方を意識したいところです。

まず、浴室を広く見せたい場合に効果的なのが、床のカラー選び。

壁と同様に、ホワイトやベージュ、ライトグレーなどの明るい色の床は、空間を実際よりも広く見せる効果があります。

特に床と壁の色の差を小さくすると、境界線が目立ちにくくなり、浴室全体がひと続きの空間として感じられます。

一方で、床はリラックス感を左右する「触感」も重要なポイント。

例えば、こちらのようにTOTOのユニットバスでは、床にやわらかさを持たせた仕様が採用されており、立った瞬間の足裏への負担が軽減されます▼▼▼

引用)TOTO・HP

冷たさを感じにくく、クッション性のある踏み心地は、入浴前後の動作を自然と穏やかにしてくれます。

この「足裏からの心地よさ」は、思っている以上にリラックス効果に直結。

視覚的に広く感じ、身体的にも緊張が抜け、一日の疲れをリセットする時間がはじまります。

リラックスが進化中、最近のシャワーヘッド事情

浴室でのリラックスというと、湯船に浸かる時間を思い浮かべがち。

ですが、近年は「シャワーそのもの」で心と身体をゆるめる発想が進化しています。シャワーのこだわりは、水圧の強さだけじゃないんですよ。

各メーカーが、浴び心地・温浴効果・美容といった切り口から、リラックス機能を高めたシャワーヘッドを展開しています。

まず、TOTOでは「コンフォートウェーブシャワー(3モード・アクティブ)」を選択できます。

大粒の水玉が左右にスイングしながら勢いよく吐水されるのが特徴で、少ない水量でも全身をしっかり包み込むような浴び心地を実現しています。

さらに、やさしく水をかける機能や勢いよく刺激的な水圧を感じるモードなど、3つのモードを使い分けが可能です。

引用)TOTO・HP

LIXILの「エコアクアシャワーSPA」は、リラックス性をより重視したアプローチ。

パワー・スプレー・ミストの3つの吐水モードを切り替えられ、シーンに合わせた使い分けが可能。

特にミストは肌あたりが非常にやわらかく、シルクのようなお湯に包まれる感覚が楽しめます。

強い刺激が苦手な方や、ゆったりとしたシャワータイムを過ごしたい方に適しています。

引用)リクシルHP

一方、パナソニックは、美容の視点を取り入れたシャワー機能が特徴。

ファインベールシャワーは、バブルを発生させた水流で肌の皮脂汚れをやさしく洗い流します。

肌への負担を抑えながら、しっとりとした洗い上がりが期待できるため、美容とリラックスを同時に叶えたい方に向いた仕様です。

引用)パナソニックHP

このように、各社ともシャワーでリラックスできる機能が充実。

シャワーは「浴びるだけの設備」から、「疲れを癒すパーツ」へと進化しています。

マグネットをフル活用、自分好みのリラックス空間にカスタマイズ

最近の浴室の特徴ですが、壁パネルにマグネットが付く仕様が主流です。

棚やハンドルを増やせるといった、空間の使い方が以前よりも自由になっています。

この機能を活用すれば、浴室を自分に合わせてカスタマイズすることが可能。

例えば、マグネット対応の壁パネルなら、穴あけ工事をせずにラックやホルダーを設置できます。

他にも、浴槽の横にマグネットラックを取り付け、美顔器やリラックス用のキャンドル、小さなボトルなどを置けば、いつものバスタイムがもっと快適に。

使いたいときだけ設置し、不要になれば外せるため、空間をすっきり保てるのも魅力です。

引用)リクシルHP

さらに、マグネットラックを使ってシャワーの位置を調整するのもおすすめ。

シャワーヘッドを低めの位置に設置すれば、肩や腰に集中的にお湯を当てる「肩湯」がしやすくなります▼▼▼

引用)リクシルHP

これなら立ったままでも座ったままでも、自分の体調や疲れ具合に合わせて使い方を変えられるため、無理なく身体をゆるめることができます。

マグネット収納の良さは、レイアウトを固定しなくていい点。

その日の気分や季節、体の状態に合わせて配置を変えられることで、浴室はより自分仕様の空間に。

機能性とリラックスを両立できる、今どきの浴室ならではの楽しみ方ですね。

お風呂のパーツ選びで気をつけたい、いくつかの落とし穴

パーツ選び次第で、浴室は広くも、リラックス空間にも更新できます。

一方で、選び方を間違えると「思っていたのと違う」と感じやすいのも事実。

心地よさを求めるからこそ、あらかじめ知っておきたい注意点があります。

選び過ぎに要注意

気をつけたいのが、「良さそう」に見えるものを単体で選びすぎてしまうこと。

浴槽、壁、照明、床、シャワーなど、それぞれに魅力的な機能やデザインがありますが、全体のバランスを考えずに足していくと、統一感がなくなり、かえって落ち着かない空間になることがあります。

こうしたパーツは追加料金が発生するオプションであることもよくあること。

選びすぎると、あっという間に予算オーバーになります。

また、マグネット収納や可動パーツは自由度が高い反面、置きすぎると視界が散らかり、広さを感じにくくなることもあります。

便利だからといって常設しすぎず、「使うときだけ出す」「何も置かない余白をつくる」といった工夫が、結果的にリラックス空間につながります。

浴室は狭い空間だからこそ、引き算の視点が重要です。

リラックス重視の落とし穴?!

次に注意したいのが、リラックス重視による「暗さ」の問題。

落ち着いた色や間接照明は癒し効果が高い反面、照度が足りないと、掃除や安全面でストレスを感じることがあります。

特に年齢を重ねるほど、暗さは疲れやすさや不安につながりやすいため、「くつろぎ」と「見やすさ」の両立を意識する必要があります。

ダークトーンの壁パネルとの組み合わせには、注意が必要です。

実物を見ることをサボってはダメ

最後に大切なのは、ショールームや実物での確認を省かないこと。

カタログや写真で見る「良さそう」という印象と、実際に立ったとき・触れたときの感覚は、意外と違うもの。

お風呂のパーツによっては、簡単に取り替えられないもの(要注意は浴槽や壁パネル!)もあるので、慎重に選んでくださいね。

浴室は毎日使う場所だからこそ、自分の身体で確かめるひと手間が、後悔しない選択につながります。

パーツ選びは、足せば足すほど良くなるわけではありません。自分にとって本当に必要なものを見極めることが、広さとリラックスの両立への近道ですよ。

浴室はサイズより「過ごし方」で変えられる

浴室を広く、そしてリラックスできる空間にするために、必ずしもサイズを大きく変えたり、上級グレードを選んだりする必要はありません。

今回ご紹介してきたように、浴槽や壁、照明、シャワーといったパーツの選び方ひとつで、同じ広さの浴室でも感じ方は大きく変わります。

「広く見せたい」「もっと落ち着ける空間にしたい」という思いは、決して贅沢ではなく、日々の疲れをリセットするためにとても大切な視点。

お手入れのしやすさや機能性だけでなく、身体がどう感じるか、心がどうゆるむかに目を向けることで、浴室は単なる生活設備から、ソファのような休む場所へと変わります。

また、すべてを変えなくても大丈夫。

照明の色だけを見直したり、床の踏み心地に注目してみたり。
シャワーの浴び心地を比べてみるだけでも、これまでの入浴時間の質とは確実に変わります。

浴室は、毎日必ず使う場所。
だからこそ、ほんの少しの工夫でも、暮らしの満足さに大きく影響します。

サイズにとらわれすぎず、自分らしく整えた空間で、心と身体が自然とゆるむ時間を過ごしてくださいね。

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(令和3年12月1日制定)

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