人気のフロントオープン食洗機とは?新発売のパナソニック製品に注目
キッチンリフォームの際に取り入れる方が増えている「食洗機」。手洗いよりも節水効果があり、年々人気が高まっています。
きがえる水工房のお客様の中でも約70%の方々がリフォーム時に食洗機を設置しています。
食洗機の種類では、浅型か深型というサイズの違いや扉の開き方の違い、国内メーカー製か海外製など、様々なタイプがあります。
特にここ数年で人気が高まっているのが「フロントオープン」仕様の食洗機。食洗機の扉が前方に倒れるように開くタイプです。
これまでフロントオープンタイプの食洗機は海外メーカー製の商品が主流であり、国内メーカーではリンナイ製の1種類のみでした。
ですが、2023年末にパナソニック製のフロントオープン食洗機が発売。ついにフロントオープン食洗機の選択肢が増えました。
そこで今回は「フロントオープン食洗機」に注目。人気のポイントや新発売したパナソニック製フロントオープン食洗機の機能もご紹介します。
INDEX
フロントオープン食洗機とは?特徴的な開き方に注目
食洗機の扉が前方に倒れるように開く「フロントオープン」の食洗機。下の画像のように90度、前方に扉が開くタイプの商品が「フロントオープン食洗機」と呼ばれています。
対して、引き出しを開けるように、食洗機を開くタイプを「スライドオープン」の食洗機と呼びます。
食洗機といえばスライドオープンタイプの食洗機を見慣れている方も多いのではないでしょうか?多くの国内キッチンメーカーではスライドオープンタイプの食洗機を主に取り扱っています。
ここ数年では海外製のフロントオープン食洗機を取り入れるキッチンメーカーが増えていますが、まだまだスライドオープン食洗機の種類の方が豊富です。
ちなみに、開き方に違いはありますが食洗機を閉じている状態ではフロントオープンタイプとスライドオープンタイプに大きな違いはありません。
見た目への大きな影響はありませんので、どちらのタイプが良いかは使い勝手で決めると良いですね。
フロントオープン食洗機、人気の理由とは?
機種が少ないにもかかわらず、人気が高まっているフロントオープンの食洗機。その理由の1つとして挙げられるのが「洗い物の出し入れのしやすさ」です。
フロントオープンの食洗機では、中の洗いカゴが上下に2〜3段で設置されています。カゴを前方にスライドさせてそれぞれのカゴに食器を入れていきます。
その為、下段に入れた食器はカゴを引き出すだけで簡単に出し入れできると好評です。洗い物を追加したい時など、入れやすいのは助かりますよね。
一方スライドオープンタイプでは、下段に入れた食器は上段に置いている食器を一度出さないと取り出せません。また、下段から順に食器を入れないといけない為、入れる順番を考えるのが煩わしいというお声が聞かれます。
洗い終わった食器の中から取り出したい物がある時に、いちいち上の物を動かすのは小さなストレスを感じますよね。こういった日常の些細な不満を解消してくれます。
フロントオープン食洗機の注意点とは?
□食器を出し入れする際にかがむ必要あり
フロントオープン食洗機のデメリットとして「食器を出し入れする際に、かがまなければいけない」点が挙げられます。
カゴ上段への食器類の出し入れは立ったままでもなんとか可能な高さですが、カゴ下段へは必ずかがまないといけない高さです。
その為、足腰に負担がかかることが考えられます。
かがんだ状態での作業に不安がある方はスライドオープンタイプを検討されても良いですね
□スライドオープンタイプと比較して、高額な商品価格
フロントオープンタイプの食洗機はスライドオープンタイプ仕様よりも商品価格が高額の場合が多くみられます。
特に海外メーカー製の食洗機は国内メーカー製の商品よりも価格差が大きいことも。
フロントオープンタイプは憧れるけれど予算の都合で泣く泣く諦める方も少なくありません。
機能性は魅力的ですが予算に合わないこともありますので、検討の際はキッチン全体の工事費とのバランスにご注意くださいね。
□光熱費や節水効果はスライドオープンタイプが勝ることも
フロントオープンタイプとスライドオープンタイプを比較した際に、光熱費や節水効果の点ではスライドオープンタイプの方が勝るケースがあります。
ですが、メーカーや機種ごと、もちろん食洗機のサイズでその結果は異なりますので、候補の商品を絞った上で比較してみると良いですね。
光熱費や節水効果は商品カタログ等に記載されていることも多いので、商品採用の際には一度確認してみてください。
また、節水の点ではフロントオープンタイプの食洗機を使用しても手洗いよりは節水効果が期待できますのでご安心を。
パナソニック製フロントオープン食洗機の特徴とは?
国内メーカー製フロントオープン食洗機といえば、長らくリンナイ製一択。が続きましたが、2023年末についにパナソニック製のフロントオープン食洗機が発売されました。
そこで気になるパナソニック製フロントオープン食洗機の特徴をご紹介します。
□大容量の3段カゴ設計
パナソニック製のフロントオープン食洗機では、内部のカゴが3段式に設計されています。
食器から調理器具までたっぷり入るのは助かりますね。リンナイ製は2段式なのでその収納量の差はポイントです。
現時点では、パナソニック製のフロントオープン食洗機は幅60cmタイプのみが発売されています。
一方、リンナイ製は幅45cmタイプのみなので、大容量サイズを希望される方はこれまで海外メーカー製の商品しか選択肢がありませんでした。
この機会に国内製メーカーの幅60cmタイプ・フロントオープン食洗機の選択肢が広がったのは嬉しいですね。
また、今後パナソニック製のフロントオープン食洗機は幅45cmタイプも発売予定との情報もあるので、気になる方は最新情報を要チェックです。
□一日分の洗い物を一回で済ます
パナソニック製のフロントオープン食洗機では、家族4人が使った1日分(3食分)の食器と調理器具を1回ですべて洗える程のサイズです。
共働きの世帯には特に幅60cmタイプは人気で「家事が楽になった」というお声は多く聞かれます。
一方で2人暮らしなど世帯人数の少ない方や、手洗いを併用する方にとって幅60cmタイプの食洗機は大きすぎることがあります。
幅60cmタイプの食洗機を取り入れるとその分キッチン内の他の収納スペースが減ってしまうので、ライフスタイルに合った食洗機をお選びくださいね。
□予洗い無しで食器洗いが可能
主な国内メーカー製食洗機では、食洗機に食器を入れる前に予洗いが必要です。
食洗機をこれまでに使用していない方は驚かれることも多いのですが、ソースの跡や油汚れがしっかりと残ったお皿をそのまま食洗機に入れても、汚れはきれいに落ちないですよ。
食洗機に食器を入れる前に軽く洗う必要があるので「食洗機の意味がない」と使用をためらう方も多くおられました。
ですが、パナソニック製のフロントオープン食洗機ではこの予洗いが必要なし。食事後の食器をそのまま食洗機に入れても大丈夫です。これは助かりますよね。
海外メーカー製の食洗機は予洗いの必要性が無い点も人気の理由でしたが、こうして国内メーカー製品でも予洗い無しの商品がでてきたことは嬉しいお知らせです。
□乾燥機能も搭載で海外製品と差別化
「食器洗い乾燥機」というからには乾燥までしてくれるもの。というイメージがありますが、実は海外製の食洗機では乾燥機能が無いものもあります。
例えば海外メーカーのミーレでは、食器を洗う時に発生した予熱とドアを少し開けて行う自然乾燥を利用して食器を乾かします。
そうすると湿度が高い環境ではなかなか乾きにくいということもよくあります。
お茶碗の裏の窪みに溜まった水滴やプラスチックのコンテナなどはからっと乾かないことが多いので、食器をしまう前に拭き取る必要があることも。
海外メーカーの食洗機で乾燥機能が搭載されている商品は現状、ボッシュ製のみなので、商品検討の際にはご注意ください。
一方、パナソニック製のフロントオープン食洗機では乾燥機能も利用可能です。
食器をしっかりと乾燥させるためのヒーター乾燥を使用するので、洗い上がりの拭き取りも必要ありませんね。
さらに、洗い終わった後に食洗機内に食器を残しておいても清潔な状態をキープ。ナノイーX送風を使って除菌を行うので、洗い物を放置しておいても匂いの発生を防げます。
外出中での食器洗浄も心配ないので、助かりますね。
□メンテナンス性の安心感
海外メーカーの製品を使用する際は、もしもの故障時にメンテナンス性は大丈夫だろうか?と心配になりますよね。
その点、パナソニック製の食洗機ではキッチン本体と一緒にメンテナンスを依頼できるので安心です。
商品の満足度は故障時の対応の差で大きく変わるので、万が一の際にも備えてメーカー選びは行いたいですよね。
□気になる価格は?
定価ベースの金額ですがパナソニック製のフロントオープン食洗機・幅60cmの価格は517,000円(別途+扉材・部材費)(税込)です。
一方で、ミーレ製食洗機・幅60cm(G 7364 C SCVi AutoDos)の価格は528,000円(税込)です。
また、ボッシュ製食洗機・幅60cm(SMI4ZDS016 ゼオライトシリーズ ドア面材取付タイプ)の価格は423,500円(税込)です。
パナソニック製のフロントオープン食洗機は海外製品と比較すると定価ベースでは同額〜やや高価といった価格帯です。
販売店によってはパナソニック製品は定価からの割引があることもありますので、販売価格の見積もりを確認した上でご検討くださいね。
各キッチンメーカーでフロントオープン食洗機は設置可能?
□パナソニック▷▷パナソニック製フロントオープン食洗機を設置可能
パナソニックのキッチンではもちろんパナソニック製フロントオープン食洗機が設置可能です。
現在は幅60cmタイプのみ取り扱いをしています。今後、幅45cmタイプの取り扱いが開始される可能性もありますので、最新情報に注目ですね。
Lクラスキッチンではすでに受注開始しており、ラクシーナでは2024年2月21日より受注開始ですよ。
全国各地のショウルームにて現物を確認できますので、ご確認くださいね。
注意点ですが、パナソニック製のフロントオープン食洗機は現在、単品発売は行われておりません。システムキッチンとのセット販売のみの受付ですので、ご注意ください。
ですので、食洗機のみ交換をご検討の方は他メーカー製品を検討する必要があります。
また、パナソニックのキッチンではフロントオープン食洗機はパナソニック製のみのラインナップです。
他メーカー製品も気になる場合にはキッチンメーカーも含めご検討くださいね。
□リクシル▷▷ミーレ製に加え、パナソニック製&リンナイ製も設置可能
リクシルのキッチンでは、リシェルSI・ノクトの2シリーズにてミーレ製のフロントオープン食洗機を設置可能です。
さらに、リシェルSI・ノクトの2シリーズにてパナソニック製のフロントオープン食洗機の設置も可能になります。(2024年4月1日から受注開始なのでご注意ください)
また、リクシルではリシェルSI・ノクト・シエラの全シリーズにてリンナイ製のフロントオープン食洗機を設置可能です。
リクシルのキッチンでは、ミーレ製やパナソニック製にリンナイ製など、フロントオープン食洗機を比較検討できるので助かりますね。
ちなみに、フロントオープン食洗機のサイズについてですが、ミーレ製は幅60cmタイプ・幅45cmタイプの両サイズが対応可能。パナソニック製は幅60cmタイプのみ、リンナイ製は幅45cmタイプのみ対応です。
食洗機のサイズについてもご検討くださいね。
□TOTO▷▷リンナイ製フロントオープン食洗機が設置可能
TOTOのキッチンではクラッソ・ミッテの2シリーズにてリンナイ製のフロントオープン食洗機を設置可能です。
注意点ですが、リンナイ製のフロントオープン食洗機は幅45cmタイプの取り扱いのみです。フロントオープン食洗機の幅60cmタイプをご希望の方は、他のキッチンメーカーをご検討が必要ですのでご注意ください。
□クリナップ▷▷2シリーズにてミーレ製フロントオープン食洗機が設置可能
クリナップのキッチンではセントロ・ステディアの2シリーズにてミーレ製のフロントオープン食洗機を設置可能です。
また、ミーレ製の幅60cmタイプ・幅45cmタイプの両サイズが対応可能ですよ。
注意点ですが、ステディアではミーレ製の前面操作パネルタイプのみのラインナップです。前面が扉面材で覆われているフル扉面材取手レスタイプはセントロにて選択が可能です。
食洗機の機種では前面パネルのデザインに種類がある物もあるので、ご検討の際にはご注意くださいね。
□タカラスタンダード▷▷レミューにてボッシュ製フロントオープン食洗機が設置可能
タカラスタンダードのキッチンではレミューシリーズにてボッシュ製のフロントオープン食洗機を設置可能です。
サイズについても、ボッシュ製の幅60cmタイプ・幅45cmタイプの両サイズが対応可能です。
多くのキッチンメーカーがミーレ製の食洗機を取り扱う中、ボッシュ製を選べるのは貴重ですね。
□ウッドワン▷▷海外製フロントオープン食洗機が豊富
ウッドワンのキッチンではスイージー・フレームキッチンの2シリーズにてミーレ製(幅60cmタイプ・幅45cmタイプの両サイズが対応可能)に加え、AEG(幅60cmタイプのみ)ガゲナウ(幅60cmタイプのみ)も選択が可能です。
AEGやガゲナウを取り扱うキッチンメーカーは少ないので、選択肢が多いのは貴重ですね。
以上がフロントオープン食洗機のご紹介でした。
近年ではお客様からのフロントオープン食洗機の問い合わせも増えており、人気の高まりを感じています。
フロントオープン食洗機といえば、海外メーカー製品の採用が一般的になりつつありましたが、ここにきてパナソニック製品が新発売!ということもあり、今後はトレンドの変化が期待されますね。
現時点での最新情報(2024年2月時点)をご紹介しておりますが、今後対応商品の変更など各キッチンメーカーにて発表される可能性もございます。
是非、メーカーの最新情報も合わせてチェックしてくださいね。
あわせて、ご希望のフロントオープン食洗機の設置可否について不明な点はきがえる水工房のスタッフや各社ショールームスタッフにもご相談ください。
フロントオープン食洗機は機器類の中でも高額であり、毎日使用する生活の支えです。ご検討の際は納得のゆく製品をお選びくださいね。
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