何が違う?どれがおすすめ?水まわりメーカーの特徴[リクシル編]
リフォームの際に誰もが迷う、水まわりメーカーについて。
たくさんあるメーカーの商品を一つ一つ調べるのは大変ですよね。
メーカー名や商品名が頭の中でごちゃ混ぜになる気持ち、わかります。
そこで水まわりメーカーの特に知っておきたい情報だけを紹介するのがこちらのシリーズ。第二回目は「LIXIL(リクシル)」の商品に注目します。
これから紹介するポイントを抑えておくと他メーカーとの商品比較がしやすいですよ。情報収集に役立ててくださいね。
INDEX
■LIXIL?だったっけ?INAX?じゃなかったの?
10年以上前の話になりますが、トイレのメーカーといえば「TOTO」または「INAX」の名前がよく知られていましたよね。そう言えばINAXって最近聞かなくなったな。とお思いではありませんか?
それもそのはずで、2011年に国内の主要な建材・設備機器メーカーのトステム・INAX・新日軽・サンウェーブ工業・東洋エクステリアの5社が統合し株式会社LIXILが誕生しました。
INAXはLIXILブランドの1つになったということですね。
INAX=トイレという認知の広まりはまだまだ健在ということもあり、LIXILの中でINAXというブランドは残っています。トイレのカタログといった広告物にもINAXと記載されていますよ。
リクシルの中のINAXなので、違うメーカー?という訳ではありませんので、覚えておいてくださいね。
上記のINAXと同じく、サッシのトステムやキッチンのサンウェーブもLIXILとして商品展開をしています。今ではトイレやタイルだけでなく、キッチンやお風呂、サッシや窓、外構や庭で使うエクステリア商品といった幅広い商品をLIXILで取り扱っていますよ。
ショールームの中にはこれらの商品を1ヶ所で見学できる施設もありますので助かりますね。
■リクシル・キッチンの特徴
リクシルのキッチンでは「リシェルSI」「ノクト」「シエラS」の3種類があります。ここではリクシルキッチンの注目すべき特徴を紹介しますよ
□販売開始からずっと人気「セラミックカウンター」
リシェルSIで選択可能な「セラミックカウンター」重厚感のある質感や落ち着いた色味が、販売当時から人気の商品です。
長らく人造大理石の明るい色をしたキッチン天板が人気だった中、このセラミックカウンターの落ち着いた上質な雰囲気のキッチンは目新しく、人気の商品となりました。
ショールームではこちらのダークグレーを基調としたキッチンに一目惚れする方が多数。特に奥様に同行したご主人さまがこのコーディネートをすっかり気に入ることが多く、印象的でした。
今では、グレー以外にもベージュトーンのカラーも増えていてコーディネートの幅も広がっていますよ。
・セラミックカウンターとは?
陶磁器のように一枚一枚を焼いて仕上げているセラミックの天板。焼き物ならではの同じものは無い、微妙に異なる仕上がりや味わい深さがあるキッチン天板です。
また、セラミックはその見た目の上質さだけでなく、機能性もある素材です。
特に熱に強くキズがつきにくい特徴があります。表面硬度が高いので食器やカトラリーが擦れてもキズがつきにくいのは助かりますね。
まな板無しでも食材が切れるという紹介もありますが、むしろ包丁やナイフの刃の方が傷ついてしまうこともありますのでご注意ください。
さらに、調味料や薬品が染み込みにくい特徴もあります。人造大理石の天板を採用した際に耳にする「ティーパックの染みがついてしまった」なんてことが起こりにくいのはポイント高いですよね。
ちなみにこちらのセラミックカウンターを採用の場合、納期が4週間程かかりますのでお急ぎの場合はご注意くださいね。
□実は収納力も抜群です
そのデザイン性が注目されがちなリシェルSIですが、実はその収納力も優秀なんですよ。
キッチンで収納が足りないという悩みを持つ方は多く、その場合に提案することも多いキッチンです。
リシェルSIで選べる収納機能として「パッとポケット」や「パッとシェルフ」があります。
「パッとポケット」では引き出しを少し引き出すと手前の部分が傾き、そこから包丁やラップなど立てて収納している物を取り出せます。
「パッとシェルフ」では引き出しの中にさらに引き出しがあり、かさばりがちなボウルやザル、タッパーなどを収納できますよ。
こうして余すことなく引き出しの中の空間を収納にフル活用。さらに足元にも浅めの引き出しがあり、これまで使っていたキッチンよりも大容量なのは間違いなしです。
キッチンの収納にお悩みの方も是非、リシェルSIをチェックしてくださいね。
□これまでのカップボードとは違いあり
キッチンとコーディネートを揃えることもよくある、キッチン収納の「カップボード」これまでのカップボードは引き出しや開き扉がついていたり、しっかりと隠して収納できるイメージが強かったですよね。
そして、キッチンよりもレイアウトの幅が狭く、なんとなく気に入るデザインが少ないような気がしていませんでしたか?
そこで新たに発売されたのがキッチン収納「カノール」です。カップボードとしては珍しく、見せる収納を取り入れています。
カップボードでオープン棚仕様はありそうでなかったですよね。
見せる収納では使いたい物がすぐ手に取れる。ワンアクションで物の出し入れができるので、使い勝手が良いですよ。
また、イメージ画像に使用されているマットカラーの扉色はキッチン・ノクトシリーズで同じ色柄を選べますよ。キッチンとカップボードの色を揃えることで、空間の統一感が増しますね。
キッチン選びの際にはカップボードにも注目してくださいね。
□何気ない部分で印象が変わる
キッチン天板の厚みについて。あまり注目されることがない部分なのですが、キッチン天板の厚みが薄くなることでスッキリ、スマートな印象に変わりますよ。キッチンなのに家具のような印象も受けますね。
キッチン・ノクトでは薄い天板を選択可能です。他メーカーでは上位グレードでしか選べないこともあった薄い天板ですが、標準グレードのノクトでも選択可能なのは嬉しいポイントです。
キッチン天板の厚みについてはバリエーションがまだまだ少ないのが現状です。珍しいという点でもポイント高いですよね。キッチン選びの際には天板の厚みにも是非、注目してみてくださいね。
■リクシル・ユニットバスの特徴
リクシルではユニットバスの種類として、上位グレードの「スパージュ」、主に戸建て住宅向けとされる「リデア」、主にマンション向けとされる「リノビオV」といった種類があります。
それではリクシル製ユニットバスの特徴を見ていきましょう。
□肩湯だけでなく、うたせ湯もできちゃう?
お風呂に浸かっていると肩に向かってお湯がでてくる「肩湯」(アクアフィール)はスパージュで選べるリラックスオプション。こちらはTOTOのユニットバス「シンラ」でも肩湯機能は選べるのですが、スパージュではさらに「うたせ湯」機能も追加できちゃいます。
天井部分からお湯がでてくるので、浴室内に設置するベンチでお家に居ながらうたせ湯ができますよ。
スパ施設や温泉での体験が家でも手軽にできるなんて、夢のような機能です。
ちなみに、うたせ湯の特徴であるお湯が体に心地よく当たる刺激を吐水口に特徴をもたせること再現しています。家のお風呂は天井が低くなりがちですが、問題なくうたせ湯ができますよ。
□お風呂の床もフローリング風?
お風呂の床と言えば昔はタイルが一般的であり、その後はユニットバスの床はホワイトやグレーといった単色が多いイメージでした。
そんな中、スパージュでは木目調のデザインをした床を選択できるようになりました。
寒々しい印象になりがちな浴室が床に木目が入るだけで温かい印象になりますね。もちろん木製ではない、耐水性のあるお手入れのしやすい素材を使用している床材なのでご安心ください。
木目柄の他にもタイルを貼ったような石目柄もあり、高級感あふれる空間に演出できますよ。
このような長尺貼りの柄は目地が少ないので、目地のお手入れが楽になりますよ。お手入れしやすいのは助かりますね。
□本物のタイルが貼れます
ユニットバスの壁といえば、多くのメーカーではパネルタイプの物が主流です。ところが、スパージュでは本物のタイルを貼ることができますよ。
パネルタイプではつるつるしたものが多く、マットなものでもパネルの継ぎ目が目立ってしまったりと、その質感が気になる方にとってタイルという選択があるのは嬉しいですよね。
やはり本物のタイルでは浴槽内の質感が大きく変わります。
タイルを貼るお風呂は在来工法という方法ではよくあるのですが、ユニットバスよりも工事費が高額になりがちで、メンテナンス性もユニットバスに比べると劣ることが多いです。
そんな中、ユニットバスでタイル貼りが叶えられるのはスパージュならではですよ。ぜひ、ショールーム等で壁に貼ったタイルの質感にも注目してくださいね。
□別途購入の必要なし!マグネット式シェルフ登場
ユニットバスに設置されている棚は接着面に汚れが溜まりやすく、お手入れが大変との声が多くあります。また、ユニットバスを注文する時に棚が何個必要か?なんてイメージが難しいこともありました。
近年ではインテリア雑貨を扱うお店で、お風呂で使えるマグネット式の棚が販売されることも増えました。お手入れや棚の数を増やしたり、設置が容易なマグネットタイプは人気で、ユニットバスを注文する時は、あえて棚はなし。別途購入するなんてことも珍しくないという状況に。
そんなこともあり、ついにリデアシリーズにてマグネットタイプの棚が登場しました。
引っ越しした後に棚を買いに行く必要もなし。棚も含めて全部を一度の注文で済ませられるのは助かりますね。
□実はスゴイことですよ、人造大理石浴槽が標準仕様
リノビオVでは浴槽の材質が標準仕様で「人造大理石」です。実はコレ珍しいですよ。他メーカーやリクシルのリデアでも浴槽の材質がFRPであることが多いです。人造大理石仕様にするにはオプションで変更する必要があり、しっかりお値段もかかります。
人造大理石の浴槽はFRPの浴槽よりも汚れがつきにくく、お手入れがしやすいと言われています。お風呂を新しく変えたばかりの頃ではその違いはわかりにくいですが、十数年使用するとその差がわかりやすいことも。
見逃してしまいそうな特徴ですが、リノビオVにするか迷う際にはこの特徴も含めて検討してくださいね。
■リクシル・トイレの特徴
トイレのINAXというイメージ通り、リクシルではトイレの種類も充実しています。多くの方がTOTOのトイレと混同してしまうので、気になる商品名はしっかり確認しておくと安心です。
□INAXのこだわり「ノズルが2本」
トイレでおしりを洗浄する時にノズルから水が出てきますが、INAXのトイレでは実はノズルが2本あります。
その使い分けですが1つはおしり洗浄用。もう1つは女性のビデ専用のものです。
おしり用のノズルには便汚れがついてしまうこともあり、繊細なデリケートゾーンを同じノズルで洗うのは心配という思いから、INAXのトイレはノズルが2本あります。
見る機会が少ない部分なので気づかなかったかもしれませんよね。
健康にも関わる大切な部分なので、毎日のケアには気をつけたいところです。トイレメーカーを検討される際にはこの点にも注目してみると良いですね。
□INAXのトイレにはどんな種類がある?
①タンクレストイレSATIS(サティス)
INAXのタンクレストイレにはSATIS(サティス)シリーズがあります。サティスには2種類あり「サティスGタイプ」と「サティスSタイプ」があります。
・サティスGタイプの特徴
上から見ると角に丸みのある長方形のようなフォルムをしているのが「サティスGタイプ」です。ワイドな便座なので座り心地も良いですよ。体の大きな方もしっかり座れる安定感のあるトイレです。
また、サティスGタイプだけで選べる限定カラーもあり。ノーブルブラックやノーブルグレー、赤みのあるベージュ色のノーブルトープがありますよ。便器も含めてトイレ空間に統一感をもたせたい時などにカラーバリエーションの多いサティスGタイプはおすすめです。
・サティスSタイプの特徴
サティスGタイプや他メーカーのタンクレストイレと比べてもコンパクトな印象を受けるのが「サティスSタイプ」です。マンションでは特にトイレスペースがコンパクトなことが多いですが、そのような場合でもサティスSタイプならトイレ周りにスペースの余裕を残しやすいです。
すっきりとしたシンプルなデザインも人気があります。また定価を比較してもサティスSタイプの方がGタイプよりも3〜7万円程安いです。
・サティスのお手入れしやすい特徴
トイレ掃除の際に便器と便座の隙間に汚れがたまっていることがありますよね。ただ、毎度便座を外して掃除するのも大変。中には便座が外れないトイレもあるので掃除には手こずります。
そんなお掃除対策としてサティスシリーズでは、便座がリモコン操作でリフトアップできます。便座と便器の間に手がしっかり入るほどの隙間ができるので、拭き掃除もしっかりできますよ。
匂いの元にもなりやすい部分なので、こうしてしっかり掃除ができるのは助かります。
②プレアスLSタイプ
一見タンクレストイレに見えますが、実はタンクが付属しているロータンクデザインのプレアスLSです。
タンクありですがサイズは従来品よりもコンパクトなデザインになりました。また、サティスと同じく便座がリフトアップできるのでお掃除もしやすいですよ。
タンクありの仕様なので停電時でも使用可能なのは安心ですね。さらに商品価格もサティスより抑えられるので、プレアスLSを選ばれる方も多いですよ。
③フロートトイレ
トイレが浮いているようなデザインで、ホテルやお店のようなトイレを自宅で再現できるフロートトイレ。
トイレの足元はホコリが溜まりやすく、特に奥の方は拭き掃除が難しいですよね。フロートトイレは浮いていることもあり、足元の掃除も道具が届きやすいですよ、掃除の負担が少ないのは嬉しいですね。
また、トイレを固定しているキャビネットは左右に収納スペースもあります。お掃除道具やトイレットペーパーはしまっておけるので、トイレ周りを整理整頓できますよ。
④リフォレ
トイレのリフォームで収納場所を増やしたいというお声は多く、それを叶えてくれるのがリフォレです。タンクや配管を隠している背面のキャビネットには収納スペースがあり、お掃除道具やトイレットペーパーも収納できます。
キャビネットの上には手洗いも設置できるので、別の場所に手洗い器を用意する必要がなくリフォームでも採用しやすいですよ。実際にリフォーム工事でリフォレは人気です。
キャビネットのカラーバリエーションも豊富なので、トイレのインテリアとコーディネートもしやすいです。
⑤アメージュシャワートイレ
タンクがあり、手洗い部分もある見慣れた仕様のアメージュ。こちらのタイプは手洗い形状が深めに作られているので、小さいお子さまが手を洗っても周囲に水がこぼれにくいですよ。
また、温水洗浄便座(シャワートイレ部分)が本体と一体化しているので便座のみ取替えができないタイプですのでご注意ください。万が一、故障で取替えする場合はトイレ本体まるごとの交換となります。
故障時の対応が心配な方にはこちらの便座が取り外せるタイプもありますので、合わせてご検討しておくと安心ですね。
■リクシル・洗面台の特徴
リクシルの洗面台には3種類あり「ルミシス/ハイバックベッセルタイプ」「クレヴィ」「ピアラ」があります。
□洗面台でもセラミックカウンターを選択可能
キッチン・リシェルSIで人気のセラミックカウンターが洗面台・ルミシスでも選べますよ。人気色のグレーズグレーも選べます。
洗面台のデザインではセラミックカウンター・グレーズグレー色のような落ち着いたグレー色のカウンターデザインは珍しいですよ。
また、セラミックカウンターの特徴を活かし、ハサミやピンセットといった金属類の傷がつきにくく、化粧水やリキッドファンデーションをこぼしても拭き掃除がしやすいです。
熱にも強いので、カウンター上でマットを敷いてアイロンがけも可能です。洗面所とランドリースペースを兼ねている間取りも人気なので、洗面所でアイロンがけまで一緒にできると家事効率も上がりますね。
□ハイバックベッセルボウルで綺麗な状態をキープ
洗面ボウルがカウンターに置いてあるようなデザインをベッセルタイプと言います。洗練された雰囲気に仕上がるので人気ですが、ボウルの周りに水はね跡が残りやすく、綺麗な状態を保つのに手間がかかるイメージもあります。
そこでルミシスで選べるハイバックベッセルボウルなら、立ち上がりがしっかりとあるので水はねもしにくいですよ。
ボウル内には手前にカーブがついているので手を入れやすく、手洗いや洗顔もしやすいですよ。毎日使う場所なので、見た目の良さと使いやすさが両立しているとストレス少なく過ごせますね。
以上がリクシル商品の特徴紹介でした。
今回は他メーカーと差別化しやすいポイントだけを紹介していますので、載せきれていない特徴もまだまだあります。採用の際には他の特徴もご確認ください。
リクシル商品はお手入れのしやすさはもちろん、商品のデザインやカラーバリエーションも豊富な印象が強いです。
ショールームではカラーサンプルや展示も充実しているので、気になる商品は特にショールームで実物を見てくださいね。
取替えしてから10〜15年は使用する水まわりの設備。長く気に入って使用できる一品をぜひ見つけてくださいね。
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