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見落としがちな、水まわりリフォームの注意点とは?

キッチンやお風呂、洗面台にトイレといった水まわりのリフォームをする際は、どこのメーカーのどんな商品にしようかとカタログやショールームで見比べますよね。

サイズやデザインに機能など種類がたくさんありすぎて検討するだけでも大変ですが、その中で今後の使い勝手に関わるのに見落としてしまいがちなポイントがあります。

そこで今回は、水まわりリフォームの際に知っておきたい注意点をご紹介します。

リフォームをすると10年から15年程は使用する水まわりの設備、長く使うものだからこそ満足度の高い選択を行いましょう。それではご覧ください。

■キッチンリフォームの注意点

□後悔の声が多数、丸見えのキッチンは片付けが大変!?

憧れのアイランドキッチンやキッチンスペースを広く使える壁付のキッチン、どちらも人気のキッチンレイアウトですがリビングルームからキッチンの様子が丸見えになるので「片付けが大変!」と感じやすいレイアウトでもあります。

(こちらが「アイランドキッチン」です。キッチン周りに壁が無く、部屋が広く感じられますよ。キッチンの存在感も抜群です)

(こちらが「壁付キッチン」です。キッチンの背面にテーブルを配置できたりと、スペースを有効活用できます。)

整理整頓が苦手な方や、忙しくてなかなか片付けまで手がまわらない、来客が多い方などは特に「キッチンの見え方」にもリフォームの際には気をつけたいですね。

遠くからの見え方については図面やイメージ図ではなかなか気が付きにくい部分ですので、キッチンのショールームに行った際にも近くからだけでなく遠目でもキッチンの丸見え具合をチェックしておくと安心です。

・丸見えを回避する!キッチンデザイン

キッチンの様子が丸見えにならないデザインとして人気なのがこちらの腰壁でキッチンを囲うレイアウトです。

腰壁はキッチンよりも数十cmだけ高く設定しているので、圧迫感を感じにくくキッチンの開放感を維持しやすいですよ。
これなら対面式のキッチンでも取り入れやすく、家族の様子を確認できたりテレビを見ながらキッチンを使えますね。

もちろんキッチンの状態も見えそうで見えにくい高さにしているのでご安心を。特にアイランドキッチンや対面式キッチン希望で、整理整頓が心配な方にはおすすめしているキッチンレイアウトです。

□使い始めてから気付く、キッチンレイアウトの問題

ショールームやカタログを見るだけではその問題点が気付きにくいキッチンレイアウト。リフォームの検討段階ではどのようなことに注意したら良いでしょうか、ご紹介します。

・料理中の匂いがリビングルームに充満しやすい

独立したキッチンではなく、リビングルームと壁の隔たりが無いキッチンレイアウトは人気ではありますが、この場合には料理中の匂いがダイニングルームやリビングルームにも充満しやすいのでご注意ください。

換気扇を使用した場合でも完全に部屋の匂いを防ぐことは難しいので、こうした匂いが気になる場合には、独立したキッチンやコンロ周りだけでも壁を立てたレイアウトをおすすめします。

・吊戸を無くすと収納が足りないかも

対面式のキッチンレイアウトは人気ですが、このレイアウトを取り入れる際に「吊戸」(キッチン上部に取り付ける収納)を無しにする方が多くいらっしゃいます。

その方が部屋が広く感じられ、キッチンスペースまでエアコンの風が届きやすいので夏場の調理には助かります。

ここで注意しておきたいことは、吊戸を無くすと収納がその分減るということ。吊戸に収納していた物の置き場は確保できているでしょうか?
収納確保の為にカップボード(食器棚)やパントリーの計画もお忘れなく。

・通路幅は確保できていますか?

キッチンの位置を変えた場合に注意したいのが「キッチンの通路幅」コンロやシンクの前に立つには充分なサイズに思えても、料理中には引き出しを開けたり、キッチンの真後ろにある冷蔵庫を開けたりと、思った以上に色々な動作を行います。

通路幅が狭い場合には、冷蔵庫の引き出しや食洗機を引き出した際に横からしか物の出し入れができないことも。

特にコンロの後ろに冷蔵庫があるレイアウトでは、通路が狭くなりやすく、且つコンロ周りの調理機器に体が当たりやすいので注意が必要です。

キッチンのサイズだけでなく、キッチン周りの家具・家電との距離感も確認をお忘れなく。

□思ってたより使いにくい?商品選びの注意点

キッチン選びではコンロ(またはIHヒーター)・換気扇・水栓(浄水器をつける場合も有り)といった機器を検討する必要があり、中には食器洗い乾燥機も取り入れる方もいらっしゃいますね。

これらの機器はそれぞれに多くの種類があり、機能性の違いを検討するだけでも大変ですよね。この検討の際にも注意すべき点があります。

・食洗機の「浅型」ですべて洗えますか?

食器洗い乾燥機(国内メーカー製)ではサイズの違いに「浅型タイプ」と「深型タイプ」があります。特に浅型のタイプでは食器の他にフライパンやお鍋といった調理器具まで入らない。ということがあります。

朝晩の食器をまとめて洗う方や家族が多い方は特にサイズ選びの際はご注意です。

・浄水器のカートリッジ交換方法まで要確認

キッチンに浄水器を取り入れる場合、そのカートリッジ交換方法の確認もお忘れなく。シンク下のキッチン収納の奥に交換カートリッジがある場合は、引き出しの中の物を取り出し、引き出しを外さないと交換作業ができない物も中にはあります。

一年に一回程度の交換といえどもこの作業は億劫に感じることも。交換方法や交換のタイミングは検討時に見落としやすい部分なのでご注意くださいね。

■浴室リフォームの注意点

□お風呂のサイズは大きすぎても危険です

浴室のリフォームをする際に、可能ならば今より大きいサイズのお風呂を希望する方は多くいらっしゃいます。ですが検討の際には、大きすぎるお風呂に注意してください。

浴槽に入って足を伸ばしたときに、足の裏が浴槽の側面につくかつかないか程度の大きさには要注意です。

この場合、お風呂で溺れやすく事故につながりやすい為です。お風呂に入ってついつい居眠りをしたり、足を滑らせた時に、足が届かないことで溺れる事故が多く報告されています。

大きいお風呂は憧れますが、安全性も重視してくださいね。

お風呂のサイズについては各メーカーのショールームにて確認が可能です。浴槽の中で座る体験もできるので、是非足がつくかどうかの確認はお忘れなく。

ちなみにユニットバスの場合、規格で1616(一坪サイズ)・1620といったサイズは比較的大きいお風呂です。成人男性でも浴槽内で足を伸ばした際に足裏が届かないことがありますよ。

マンションでは珍しいですが、戸建て住宅では取り入れられていることも多く見られるので、ご自宅のお風呂のサイズやリフォームする際のお風呂のサイズは把握しておくと良いですよ。

住宅の中でもお風呂は事故が一番多い場所なので、安全性の高い浴室リフォームを計画してくださいね。

□入浴だけでなく掃除のことも考慮して

浴室リフォームを検討する際は、入浴時の利用方法をじっくりと検討してしまいがちですが、浴室のお手入れのしやすさも同じくらい重要なポイントですよ。

リフォーム時には大きなお風呂を希望する方は多くいらっしゃいますが、サイズが大きくなるだけお手入れする範囲も広くなります。
浴槽のサイズや浴室の床の広さも変わりますので、お手入れが負担にならないかどうかも考慮してくださいね。

また、浴室リフォームでは鏡やカウンター、小物を入れる棚など壁に取り付けするオプションがたくさんあります。

これらの物があると便利ではあるけれど、カビが生えやすいポイントなので、お手入れする部分は増えてしまいます。このお手入れの手間が負担に感じるというお声は多いので、検討する際は利便性と同時に清掃の負担についても考慮してください。

こちらの事例のように鏡や棚をあえて取り付けないという方も多くいらっしゃいますよ。
お手入れが楽になるのはもちろん、見た目にもスッキリとした浴室になりますね。

また、浴室リフォームでは、手すりといったサポート部材を取り付けることもありますよ。こういった部材は浴室リフォーム後に必要になってから取り付けるといったことができないことが多いのでご注意ください。

サポート部材の取り付けはお手入れ箇所が増えてしまうと現段階での導入は躊躇されるかもしれませんが、将来に備えるならば浴室リフォーム時に取り入れてくださいね。

□かっこ良くブラックでコーディネートするお風呂の注意点

せっかく浴室リフォームをするならば、ホテルのようなブラック色を取り入れたかっこ良い浴室にしたい。と、考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここで浴室にブラック色を取り入れる際の注意点ですが、「ブラック色は水垢が目立ちやすい」という特徴があります。

特に浴槽やシャワーを取り付けている壁は、入浴剤やシャンプーといったせっけん類の汚れが残りやすいと言われています。

お手入れの負担は増えてしまいますので、採用の際はこのような特徴を知った上でご検討くださいね。

こちらの事例のように浴槽や床だけといった、部分的にグレー色を取り入れるなど、汚れやすい部分は色を変えても良いですよね。

また、ブラック色を取り入れた浴室は、「お子さまが怖がる」可能性があります。落ち着いた雰囲気が子どもにとっては暗くて怖い印象を与えてしまうのかもしれません。

お子さまがいる、または時々お孫さんがお風呂を使用するご家庭では、浴室リフォーム時のカラーコーディネートには気をつけると良いですね。

近年ではブラック色だけでなくグレー色の壁など、落ち着いた色味のバリエーションも増えてきました。各メーカーごとで異なる、お風呂の壁パネルの柄はたくさんありますので、お気に入りのものを見つけてくださいね。

■洗面リフォームの注意点

□その洗面台で収納は足りていますか?

洗面所では手や顔を洗ったり、歯を磨いたり、髪型をセットしたり、中にはお化粧をする人もいるかもしませんね。

そうすると、ハンドソープや歯磨き粉、洗顔や化粧品に整髪料、ドライヤーにシェーバーやヘアアイロンなどなど、洗面台に収納しておきたい物はたくさんあります。
そうすると、これらの収納場所は確保できていますか?

浴室で使う洗剤などストック品も収納しておきたい洗面所では収納が足りないというお声も多いです。
洗面台をショールーム等で見学する際は、その収納量もご確認をお忘れなく。

・収納付きミラーでスペースを確保

洗面ミラーの背面が収納として使える商品は各メーカーで多くあります。
中には内部にコンセントがついている商品もあるので
シェーバーや電動歯ブラシを充電したまま収納できる商品もありますよ。

上記事例のように鏡の背面がすべて収納となっている仕様は、収納量の確保に役立ちます。
大きな鏡であるほど、収納スペースも増えますね。

収納付きミラーでは扉の内側に小物を収納できるので、外付けの収納棚よりもホコリ汚れを防ぎやすく、ごちゃつきがちな洗面台周りをスッキリと収納できるので助かります。

・引き出し収納で空間を最大限に活用

洗面台のフロアキャビネット収納が開き扉の場合、収納上部の空間が活用しにくいこともあります。
その点では引き出し収納の方が空間を最大限に収納として活用しやすいですよ。

このように洗面ボウル下の部分でも引き出し収納にできる商品もあります。

また、引き出しの場合には立ったまま物を出し入れできるので便利ですよね。
かがんでから物の出し入れをすると思っている以上に体に負担がかかりますので、検討の際には収納扉の仕様にも注目してくださいね。

□お手入れのしやすさも大切

洗面台のお手入れといえば、洗面ボウル周りの水はねの拭き掃除は必要ですよね。放置してしまうとカビが生えやすいので、こまめなお掃除は大変に思うことも。

お手入れの負担を減らすためにも商品選びの際には気をつけたいことがあります。

・壁付レバー・水栓で、拭き掃除を減らしましょう

こちらの商品は水栓とレバーが洗面ボウルの立ち上がり部分に取り付いているので、根元部分に水が溜まりにくく、お掃除の回数も減りますよ。
この部分はよく汚れが溜まりやすいので、助かりますよね。

操作レバーは2ハンドルよりもシングルレバーで、蛇口をひねるタイプではなくレバータイプの方が操作もスムーズです。
お子さまから高齢の方までどなたも使いやすいですよ。

・継ぎ目を減らして、スムーズなお手入れを

洗面ボウルとカウンターの接着面に生じる、継ぎ目や段差には汚れが溜まりやすいですよね。

お手入れの負担を減らすためにも洗面台ではボウルとカウンターは同素材のもの、または接着面がフラットなものを選択すると使い勝手が良くおすすめです。

こちらは洗面ボウルとカウンターの継ぎ目がフラットなので、拭き掃除もしやすいですよ。

□洗面ボウルのサイズ感は適切ですか?

洗面ボウルの種類にはサイズが小さめのものもあるので、その場合は洗顔時の水はねなどが増えてしまうこともあります。

特にこのような洗面ボウルをカウンターにはめ込むタイプや置き型のタイプはシステムの洗面台よりもサイズが小さめですのでご注意ください。

洗面ボウルのサイズ感は実物をショールームで見学しておくと安心ですよ。
洗面ボウルのサイズ感がショールームで実物展示が無く確認が難しい場合は、カタログ等で寸法の確認をおすすめします。

また、洗面ボウルを2つ用意する場合などはスペースの都合上でボウルがコンパクトな計画になりやすいのでご注意です。

さらに、見落としやすいのは洗面ボウルの「深さ」について。浅いボウルは水が跳ね返って周囲が濡れてしまうことがあります。

ご自宅の洗面台と比較しながら深さについても考慮してくださいね。

■トイレリフォームの注意点

□壊れたらすべて交換。それでは費用負担が大きいですよね

トイレ商品の中には温水洗浄便座部分のみ取り外せるものや、便座が取り外せない一体型の商品があります。

▲上記画像は温水洗浄便座部分のみ取り外せるタイプです。ご存じの方も多いのではないでしょうか。

▲上記画像は便座とトイレ本体が一体のタイプなので便座のみのは取り外しはできません。タンクレストイレやタンクがあるタイプでも一部の商品では便座のみの取り外しはできないのでご注意です。

脱着式便座の場合、機能部分が故障しても便座のみの取替が可能ですが、便座とトイレ本体が一体型の場合、故障して修理不可の場合はトイレをすべて交換する必要があります。

これでは費用負担が大きいですよね、意外とこの点はご存知ない方も多いのでご注意です。

故障についてはめったにないとはいえ、万が一の時のことを考えると商品検討の際は故障時の対応についても考慮しておきたいですね。

カタログやショールームで商品を確認する際も、どちらのタイプのトイレなのか確認をお忘れなく。

□タンクレストイレの停電時の使い方は把握していますか?

▲上記画像のような「タンクレストイレ」は背中部分にタンク機能が無い商品なので、排水時にはその都度水道から直接水を流す仕組みになっています。

水を流す際には電気を使用する為、停電時には普段通りにトイレは作動しません。

もちろん停電時でもトイレを使用できるように、各メーカーのトイレでは停電時用の水を流すレバーが本体に用意されています。

このレバーはトイレの側面や上部にあり、カバーされていて普段は見えないデザインになっています。タンクレストイレを使っていても、レバーは見たことがない方も多いかもしれませんね。

操作手順はカバーを外し、レバーを指示通りに引っ張るなど少々複雑なので、操作方法について確認しておくと安心です。中には乾電池で作動可能な商品もあります。

操作方法についてはメーカー・機種・年式毎で異なるのでご注意ください。

引用)Panasonic 公式HP

引用)LIXIL 公式HP

こうした操作が上手くできるか心配な方は、商品選びの際にタンク有りのトイレを選んでも良いですね。

特に非常時には説明書での確認が難しいので、ご家族全員で操作方法について把握しておきましょう。

タンクレストイレを希望する方は、こうした非常時の使用方法も含めて検討しておきたいですね。

□使わない機能はありませんか?

節水や節電といった機能に加え、自動消臭やフタの自動開閉機能や洗浄位置や水圧の強弱を個人設定できるなど、最新のトイレには機能がたくさん付帯している商品もあります。
ただ、これらの機能をすべて使いこなせますか?

グレードの違いにはこのような機能の有無によって分けられていることもあるので、トイレの検討をする際は付帯機能も是非確認してくださいね。

以上が、水まわりリフォームの際に知っておきたい注意点でした。

商品を選ぶ際には、ついついデザインや価格、清掃性といった機能に注目してしまいますが、長く快適に使うためには他にも知っておきたい重要なことはたくさんあります。

魅力的な商品ばかりでなかなか決められない。といった時には、今回紹介した注意の視点からも商品検討してみてくださいね。