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人気の乾太くん(ガス衣類乾燥機)について知っておきたい注意点とは?

人気の「乾太くん」をご存知ですか?「誰のことだっけ?」と思ってしまいそうですが、実は乾太くんの正体は「ガス衣類乾燥機」です。
人気Youtuberの影響でしょうか、リフォームの際に「乾太くんを設置したい」というお声がここ数年よく聞かれるようになりました。
乾太くんで洗濯物を乾かすと、電気式のドラム洗濯機や浴室乾燥機よりも短時間で、ふんわりと衣類が乾きやすいこともあり、人気が高まっています。
ただ、すべてのお家で乾太くんは設置できないので、導入の際には注意が必要です。
ということで今回は、ガス衣類乾燥機・乾太くんの特徴や設置についての注意点をご紹介します。
設置事例の紹介もありますので、乾太くんがいる暮らしも合わせてご覧くださいね。

■乾太くんとは?ガス衣類乾燥機の特徴を紹介

乾太くんとは、リンナイ製・ガス衣類乾燥機の商品名です。

今では珍しくなりましたが洗濯機の上に乾燥機を置いていたお家もありましたよね。乾太くんはその乾燥機部分のこととイメージして頂ければわかりやすいでしょうか。

引用)リンナイ製品カタログ

▲こちらが乾太くんです。見かけたことはございますか?

乾太くんは衣類乾燥専用ですので洗濯はできません。別途、洗濯機は必要ですのでご注意くださいね。

□特徴その1:洗濯物がすぐに乾く

乾太くんの特徴といえば、洗濯物がすぐに乾くこと。6kgの洗濯物なら約60分で、9kgの洗濯物なら約90分で乾燥できます。

引用)リンナイ製品カタログ

ドラム式洗濯機の乾燥では2、3時間、浴室乾燥機で乾かしても5時間程はかかるので、その差は大きいです。洗濯物が多いご家庭では助かりますよね。

また、早く乾かせるので1回目の洗濯物を乾かしながら2回目の洗濯ができます。これはドラム式洗濯機ではできない技。洗濯物が溜まってしまっても、どんどん洗えるのは便利ですよね。

□特徴その2:洗濯物がふんわり仕上がる

乾太くんでは、ガスならではの強い温風で衣類を乾燥させるので洗濯物がふんわりと乾きます。

引用)リンナイ製品カタログ

タオルを乾かしてみるとその違いがよくわかります。天日干しよりもふっくらと乾くなんて嬉しいですよね。

浴室乾燥機の場合でも電気式よりガス式浴室乾燥機の方が洗い上がりが柔らかいので、一度ガス式を経験すると電気式には戻れないと仰るお客様は多いです。

肌に触れるものだからその仕上げにはこだわりたいもの、ガスを使った温風仕上げで洗濯物の質を上げませんか?

□特徴その3:パワフル温風で生乾き臭やペットの毛を除去

部屋干しをすると気になる生乾き臭、浴室乾燥機を使っても匂いが気になることってありますよね。

乾太くんではなんと、80℃以上の温風を使って乾燥させるので生乾き臭の原因菌を除去します。
洗濯物の匂いが気になる方には電気式よりもガス式乾燥、特に乾太くんがおすすめですよ。

引用)リンナイ製品カタログ

また、ペットと暮らしている方にとって衣類についたペットの毛は悩みではないでしょうか?洗濯だけではなかなかとれないので、その都度コロコロを使うのも大変ですよね。

そこで、乾太くんではパワフルな温風を使って衣類についた犬や猫の細かい毛が取れます。

洗濯前に衣類に着いたペットの毛が、天日干しをすると約66%減少するところ、乾太くんでは約96%減少できます。(引用:リンナイカタログより)

匂いや衣類に着いた毛など、日常の困り事を乾太くんが解決してくれるかも。

引用)リンナイ製品カタログ

■乾太くんはマンションでは設置できない?設置条件には要注意

その特徴から「乾太くんを設置したい!」というお声が多いのですが、乾太くんは家電のようにコンセントを差すだけでは使用できません。

設置については注意点がありますので、事前に確認をお願いします。

□ガスの使用が必須です!オール電化の家庭は要注意

乾太くんを使用する際はガスの利用が必須です。

オール電化のご家庭では別途ガス利用の手続きが必要ですのでご注意ください。
また、ガス使用の基本料金等が発生するので、使用料の負担が大きくなる可能性も考えられます。

ガスを使用しているご家庭でも、乾太くんの使用には「ガスコンセント(+電気コンセント)」「ガスの排気ルート」が必須です。

多くの場合、ガスコンセントの用意と排気ルートの確保は事前に用意できていないことがほとんどですので、乾太くん設置にあたりガス関連の工事が必要です。

□マンション暮らしでは設置が難しい

上記の説明通り、乾太くんの使用には「ガスコンセント(+電気コンセント)」と「ガスの排気ルート」が必須です。

その為、マンション暮らしでは多くの場合「ガスの排気ルート」を確保できないので、乾太くんの設置が難しいと言われています。

というのも、マンションではキッチンの換気扇や浴室の換気扇、トイレの換気扇それぞれの排気専用の穴が外壁面に用意されているのですが、数に限りがあり、乾太くんで使用できる排気専用の余分の穴が足りないことがよくあります。

また、マンションでは外壁の躯体面にリフォーム工事で穴を開けることは禁じられているので、新しく穴を用意することもできないのです。

乾太くんの排気ルート用にエアコンスリーブや給気口を使用する例もありますが、多くは乾太くんの設置場所から離れていることもあります。

以上のことから、マンション暮らしの場合、乾太くん設置へのハードルは非常に高いのですが、各お家で条件は異なるので、詳しい設置可否についてはリフォーム業者に相談をおすすめします。

□一戸建て暮らしでも設置に向けて準備が必要

乾太くんの使用には「ガスコンセント(+電気コンセント)」と「ガスの排気ルート」が必須ですので、一戸建て暮らしでもこの2点の準備が必要です。

特にガスの排気ルート確保については、外壁に穴を開ける等の工事が必要です。乾太くん設置場所周辺に、穴を開けられる場所があるかどうかをご検討ください。

ガスコンセントの設置やガスの排気ルートを作る工事は、ご自宅の洗面リフォーム工事をされる際などにまとめて行うと、配線を隠せたりと綺麗な仕上がりになりやすいので、一緒にご検討されるのもおすすめです。

■大きく2タイプあり、乾太くんの種類について

長らくスタンダードタイプのみでした乾太くんですが、この度デラックスタイプもリリースされました。
デザインや容量、機能も異なるので要注目ですよ。

□乾太くん、デラックスタイプとは?

引用)リンナイ製品カタログ

デラックスタイプの特徴の1つに、デザインが新しくなりました。スタイリッシュな雰囲気ですので、デザインにこだわりのある洗濯機と並べてもバランスが良いですよ。

また、デラックスタイプでは容量が9kgと6kgが選択できます。こちらはスタンダードタイプには無い容量です。スタンダードタイプでは乾燥できる量に心配な場合など、デラックスタイプで検討されても良いですね。

□デラックスタイプには魅力的なコースあり

デラックスタイプではスタンダードタイプには無い「除菌・消臭コース」「クリーンコース」「花粉ケアコース」「マイルドコース」が用意されています。

「除菌・消臭コース」では、温風とプラズマクラスターイオンにより洗濯物の消臭と除菌まで行います。

「クリーンコース」では、スーツや革靴などといった洗濯が難しいものも温風を使って気になる臭い対策ができます。専用の小物乾燥棚を使うと、靴を乾かすこともできます。

引用)リンナイ製品カタログ

「花粉ケアコース」では衣類に付着した花粉を洗わずに取り除きます。コートに着いた花粉を取り除けるのは花粉症でお困りの方には嬉しい機能です。

「マイルドコース」とは、ファンとドラムの回転数を下げることで排気音を低減できます。時間帯によっては乾燥機使用は近隣に配慮が必要なので、音を小さくできるのは助かりますよね。

□サイズ展開が豊富なスタンダードタイプ

引用)リンナイ製品カタログ

乾太くんでは従来通りのシンプルな機能で使いやすいスタンダードタイプもあります。

スタンダードタイプでは容量が8kg・5kg・3kgと豊富なラインナップです。
二人暮らしや一人暮らしの方といった洗濯物の量が少なめな方にはぴったりのサイズ感です。

さらに、価格もデラックスタイプと比較するとお求めやすいのは魅力ですよね。

気になる機能についてですが、標準はもちろんエコモードや厚物コースといった種類があります。

デラックスタイプと同じくドラム除菌運転もあるので、清潔な状態を保ちやすい機能もついています。

デラックスタイプよりも乾燥コースの種類は少ないですが、よく使用するコースだけに絞っているので使いやすいとも言えますね。

家電の豊富な機能がなかなか使いこなせない、家電の操作が苦手という方にはスタンダードタイプがおすすめです。

■乾太くんの気になるデメリットとは?

洗濯物が早く、ふわふわに乾くことで人気の乾太くんですが、もちろんデメリットになりやすい気になる点もあります。

設置を検討する際は下記の点も考慮してくださいね。

□サイズが大きすぎて、部屋が狭くなる

乾太くんのサイズですが、横幅が約65cm・高さが約67〜69cm(機種により違いあり)奥行きが約約56〜67cm(機種により違いあり)と小型の冷蔵庫ぐらいのサイズ感です。

特に設置場所が洗濯機の上部や出し入れしやすいように棚の上に設置することが多いので、存在感が大きく感じられます。

さらに洗面所という限られたスペースに設置することがほとんどなので、洗面所内が狭くなってしまうことも。

乾太くんを設置することで収納スペースが減ってしまうことも考えられますね。

リフォーム時に乾太くんを設置する場合、洗面所のレイアウトも要検討です。

□乾太くんの容量を間違える

乾太くんには3kg・5kg・6kg・8kg・9kgと豊富なサイズ展開があるがゆえに、容量の選択を間違えてしまうことも。

容量が小さすぎたり、または大きすぎてガス使用量がもったいなく感じてしまうこともあります。

使用中の洗濯機容量を参考に乾太くんの容量も選ぶと良いですね。

□運転音が大きい

乾燥中の乾太くんの運転音が大きく、うるさいと感じる声もあります。

音については掃除機と同じくらいとの意見があり、その音が容量によりますが約60分以上続くので、気になってしまうこともあるかもしれませんね。

□洗濯物の移し替えがめんどくさい

衣類乾燥機を使用する上で煩わしく思いやすい点がこの「洗濯物を移し替えること」です。

ドラム式の洗濯機ならば必要の無い作業なので、面倒に感じる方も少なくありません。

特に朝の忙しい時間帯に移し替えるのが大変に思えたり、外出中に洗濯から乾燥までを自動で行えないのは不便に感じるかもしれませんね。

乾太くんか、またはドラム式洗濯乾燥機を使用するのかは、ご自身の生活習慣に合わせる必要があります。

■リフォームで乾太くんを設置しました-事例紹介-

□マンション暮らしでも乾太くんの設置ができた!

マンション暮らしでは設置が難しい乾太くんですが、こちらの事例では排気ルートにエアコン用スリーブを使用しています。

エアコン用スリーブの数に余裕がある場合でも、乾太くん側の排気ダクト(空気が通る筒状のもの)の曲がる限界があるので、取付が難しい場合もあるのでご注意ください。
こちらについてはリフォーム業者に判断してもらう方が確実です。

また、マンションの中には乾太くんなど特定の機械の使用に対して許可が必要な場合もあります。
念の為、マンションの工事管理規約を事前に確認しておくと安心ですね。

さらにマンションの場合、乾太くんの排気ルートで使用できるエアコン用スリーブや給気口は外壁に近い位置にあることがほとんどです。
その為、乾太くんも外壁に近い位置に設置する場合が多いです。

乾太くんの設置場所についてもしっかりと検討が必要ですね。

こちらの事例では、キッチンの一角に乾太くんを設置しています。

キッチンに乾太くんがあることで、外に干した洗濯物が乾かなかった場合にすぐに乾太くんの中へ取り込めますよね。

また、乾いた洗濯物もリビングですぐに畳めるなど、これはこれで使いやすい家事動線かもしれません。

乾太くんでは排気が通る配管の接続が必要ですが、こちらの事例ではその配管を扉で隠しています。

隠すことでスッキリした印象になりますね。
キッチン家電のうちの1つのように、馴染んでいるように見えませんか?

□ランドリールームに乾太くんを設置

こちらの事例ではランドリールームに乾太くんを設置しました。

排気用のルートにはこちらもエアコンのスリーブを使用しています。
排気用の配管が見えるので設置のイメージが掴みやすいのではないでしょうか?

こちらはランドリールームに設置していることもあり、排気ルートは隠していません。

また、乾太くんへの洗濯物の出し入れがしやすいように専用の作業台を用意することで使い勝手の計画もばっちりです。

こちらの施工事例の場合、乾太くんのサイズ感をイメージしやすいのではないでしょうか?
思っていたよりも存在感がありますか?

小さくはないサイズ感なので、洗濯機の上部に設置するとやはり圧迫感がでてしまいそうですね。

また、高い位置で洗濯物を出し入れするのは重労働なので、乾太くんは低めの位置に設置することをおすすめします。

□洗面所に置いても広々使えるレイアウト

洗面所の一角に洗濯機と横並びで乾太くんを設置しています。

他にも長いカウンターの洗面台があるなど、洗面所の間取りは非常にゆったりとしたレイアウトですね。

これだけ余裕がある洗面所にすると、乾太くんを設置しても洗面所の狭さは気にならないのではないでしょうか?

洗濯が終わるとすぐ横にある乾太くんへ洗濯物を移せる、理想的な家事動線です。

こちらの事例もマンションですが、排気ルートには元々給湯器で使用していたであろう穴を使用しています。

洗面所の裏側がちょうど外部に面していることもあり、乾太くんを設置できました。

こういった好条件が揃わないと、なかなか乾太くんの設置は難しいですね。

乾太くんを床置きする場合、乾太くん自体は背が低いので上部の空間を有効活用できますよ。

こちらの事例では乾太くんの上部に作業台を用意しました。

ここでは洗濯物を一時的に置いたり、畳んだりもできるので何かと便利なスペースになりました。

また、乾太くんを床置きすることで圧迫感を抑えられる効果もありますね。洗面所を広く見せる効果にもつながります。

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以上が、ガス乾燥機・乾太くんについてのご紹介でした。
乾太くんを家で使いたくなりましたか?

ご説明した通り乾太くんの使用には下記の注意点がありますので、使用前には必ず確認してくださいね。

[乾太くん設置までのチェックポイント]

・ガスコンセントの用意はありますか?または新設可能でしょうか?
(電気用コンセントもお忘れなく)

・ガスの排気ルートは確保できますか?

▷マンションの場合、エアコンスリーブや給気口の使用は可能ですか?
▷一戸建ての場合、外壁に穴あけは可能ですか?

上記2点については乾太くん設置において必須なので、ご購入前にご確認をお願いします。

また、乾太くんの設置は排気ルートの確保など専門的な作業を多く含みますので、設置可否も含めご検討の際は専門業者に相談をしてくださいね。